18歳で上京し、地元を離れ、はや14年
そんな私の地元は、山口県のとある田舎
山の奥の奥の、そのまた奥の「村」
そう私は「村民」でした


村人でした。
村民でした。

大学で上京するまでは、生粋の村人でした。

住民票をとるのにも村役場に行っていました。

村民だった頃の私は、そんな田舎が大嫌いで、高校卒業したら絶対に東京行くんだと決めていました。
がんばって東京の美大に合格し、憧れの東京で暮らせることになったのですが、
上京当初は、村出身だとは口が裂けても言えませんでした。
田舎モンだと思われることが、ものすごく恥ずかしかったからです。

何度か、村出身だということで、からかわれた経験もあります。

からかっている本人たちは、場を盛り上げようと言ったのかもしれませんが、
上京して間もない田舎の純朴少女だった私は、とても傷つきました。

しかし、時が経つと次第に田舎出身のコンプレックスはなくなっていきました。


さらに、最近ではこうも思えるようになりました。
日本全国の市民や都民の人数と、日本全国の村民の人数を比べたら、
圧倒的に「村民」の方が少ない。

これって結構、貴重なことなのではないか。
ってことは、貴重な体験もしてきているのではないか。

こじつけも甚だしいですが(笑)
田舎コンプレックスだった当時の私にそう言ってあげたいです。