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村民、街に出る① 〜ご近所とはいえ市民と村民は何かが違う〜
村民、街に出る② 〜入学後、田舎モンはぼっちになりやすい〜


村の学校に通っていた私は、
幼稚園・小学校・中学校とクラスは1クラス。

クラスメイト=幼馴染で友達。

クラス替えなんてもちろん経験したことがありません。


だから、ドラマや漫画で見ていた
クラス替えにとても憧れていました。
田舎あるある④ 〜クラス替えに憧れる〜




ぬくぬくと村で育ったそんな私が
高校進学のために初めて村を出て街の学校へ通うことになりました。


高校ではクラスメイトに友達はいない。
みんな知らぬ顔。


周りを見渡せば、同じ中学出身者同士で固まっている。

クラスに友達がいなくても、積極的に友達を作ろうと頑張っている子もいる。


その一方で、
街の子達はおしゃれで派手で、自分とは住む世界が違う気がして
その雰囲気に萎縮してしまい、
誰かに話しかける勇気もまったくわいてこない私。



新生活に胸を膨らませている周りとは違って、
ひとりぼっちで意気消沈して席に座っているのは私くらい・・・


そんなぼっちの自分を客観的に見つめている自分もいて
何とも居た堪れない気分になってしまう。





このような感情が交錯する中
高校生活初日を終えたのですが、
あまりにも孤独すぎて不安すぎて

その日の夜は食欲もわかず
早々に布団に入って泣いていました。


次の日に学校に行くのが憂鬱で仕方なかったです。



今まで、クラスに友達がいないなんて経験したことがなかったし、
「村」から「街」という慣れない環境のギャップに
強い孤独と不安を感じた私・・・



村出身者でも、早々に友達を作っている人もいたので
自分のコミュニケーション能力の問題かもしれないけど

「村」という狭いコミュニティーの中で15年間生きてきた私は、
この時初めて「世間の広さ」を多少なりとも感じたのです。



つづく